2019年4月30日火曜日

2019年度 兵庫歴史教育者協議会総会&シンポジウムを開きます

 このたび、村井俊之さん(歴教協全国委員)が、歴史教育者協議会日中交流委員会で南京第一中学校で孫文による講演「大アジア主義」から読み取れることは何かをテーマに授業をしました。今回その様子を詳しく報告いただけることになりました。さらに永井章夫さんと上野祐一良さんからのコメントを口火にフロアーも含めて、日中交流の意義を見つめ、東アジアの平和をめざす授業づくりを考え合いたいと考え、このシンポジウムを企画しました。
 みなさん、是非ご参加ください。

日 時:2019年6月30日(日) 13:30~16:00(その後、県歴教協総会があります)
会 場:神戸勤労会館 美術室(JR三ノ宮駅すぐ)
参加費:500円(学生無料)
内 容:①基調報告 村井俊之さん(県立高校教員)
            歴史教育者協議会日中交流委員による南京での授業
            ―孫文による講演「大アジア主義」から読み取れることは何か―
            ②質疑応答
            永井章夫さん(高校教員・甲南女子大学非常勤講師)から
            上野祐一良さん(日中友好協会・兵庫歴教協)から
            フロアーから

2019年4月8日月曜日

子どもと教科書全国ネット近畿ブロック学習交流集会が神戸で開催

 4月7日(日)、東京から鈴木敏夫氏(子どもと教科書全国ネット事務局長)をお迎えして、新学習指導要領下での小学校教科書検定の問題点を詳しく講演していただきました。
内容の詳細は兵庫歴教協会報5月号でお知らせします。
 ここでは写真を紹介します。

 パワーポイントで詳しく検定の問題点を説明する鈴木敏夫さん
 各府県の教科書運動を交流
(兵庫から道徳の授業づくり講座の報告)
(大阪から授業実践の自由を守る取り組みを報告)

築城当時の威容をしめす明石城の石垣

 明石城は今年築城400年を迎えています。明石市は市制100年でもあります(そんな時にあんなこともありましたが……)。
 明石城の石垣は20メートルもあり、江戸城や大阪城には及ばないものの全国有数の高さと美しさを持っています。いままで石垣から生える木々や公園内の木々の枝でその姿が見えにくくなっていましたが、このたびクリーニングされて見違えるほど美しく、立派になりました。
 近世史の暮らしや城下町の仕組みと役割を学習する際には、最適な教材になります。一度ご覧になりませんか。どうぞ明石城にお越しください。
以前はこんな感じでした。写真は、明石観光協会のサイトからお借りしています。
明石観光協会の公式ウェブサイトは、こちらです。https://www.akashijo.jp/
トップの写真をきれいになった明石城に変更してほしいものですが……。

学生や若い先生がたが参加されて、大賑わい!兵民教(兵庫県民間教育研究団体連絡協議会)新学期パワーアップ学習会

 4月6日(土)、来週から新学期という忙しい日程の開催でしたが、学生さんをはじめ若い先生方が続々と参加されて、会場は学びの熱気であふれていました。
 開会の後、最初の講座は、①道徳「小・中学校「特別の教科 道徳科」の評価と授業づくり―楽しくDO A TALK(道徳)、「赤本」にサヨナラ!―」岩本賢治(兵庫歴史教育者協議会・京都橘大学)でした。国家が指定する「必要な資質を備えた」国民づくりをしようとしているねらいを明らかにし、そのもとで強いられる道徳が子どもたちを苦しめていること。とはいうものの新指導要領の「考え、議論する道徳」をうまく取り入れて、「評価の仕方の工夫で授業の自由度を確保して、実戦が可能なことが話されました。
 具体的な教材として1年生の「かぼちゃのつる」を批判的にどう授業するかを紹介しましたが、時間が足らず授業実践の紹介まで行かず残念でした。
 次に②学級集団づくり「「学級びらき」「学級づくり」で大切にしたいこと」と題して、野口美代子・寺田路一・延安真吾・岡田隆史(全国生活指導研究協議会・兵庫支部)の各氏のお話がありました。野口さんから学級開きの進め方のお話の後(ミニゲーム指導もありました)、小学校1年生の生活指導実践レポートを基に、会場で班を作り、実践分析の実習を行いました。若い先生方も発言されて、実践を深めることができました。例年の野口実践をじっくり聞くことはできませんでしたが、手品の工夫などは午後の分科会でやられたようでした。
 午後は、⑨自然の不思議に出会う生活科「種の模型づくりから植物の子孫を残す知恵を学ぶ」です。講師は中野照雄(歴史教育者協議会・神戸市立文化センター親子自然教室講師)です。カラスノエンドウや桜を持ち込まれ、校庭(公園)の四季を子どもたちと一緒に楽しく学ぶ授業のアイデアをたっぷりと紹介しました(写真上)。さらに種の模型を創って実際に模型を作ります。特に「アルソミトラ」の模型をつくり、部屋で飛ばせると歓声が上がりました(写真下 注:画像処理をしました)。教室で子どもたちと制作し、学び、遊ぶ際の留意事項も学べました。


 同時に行われた⑫楽しくなければ社会じゃない!!―覚えるより動き・考える授業づくりを―」間森 誉司(大学講師・兵庫歴史教育者協議会)は、会場いっぱいに若い方々が参加され、枠を拡大して90分たっぷりと学べました。資料や写真を切り口にし、子供の学びを広げると、3~6年生までの社会科の授業を、生き生きとすすめることができます。「記録動画」を見ながら、授業の基礎基本的な組み立てを学ぶことができました(写真下は画像処理をしました)。