2012年10月8日月曜日

間森誉司さんから投稿-後期「初等社会科教育法」

後期「初等社会科教育法」の授業が始まりました。(10月2日・火曜日)


「初等社会科教育法」(和歌山大学・教育学部)第1回講義の報告です。

 

後期の講義の履修数は、約125名-大教室の席が、びっしりと詰まっています。

今年度の特徴は、昨年度に比べて「前期・小学校社会」に引き続いて履修している学生が多いことです。

それにしても、125名というのは、具体的に「社会科の指導法」を教えるには多すぎます。

一般的な抽象論を話していたのでは、すぐに「居眠り・私語・携帯」を助長してしまうようなものです。

そこで、昨年度から各班MAX10名で14個の班編制をし、毎回の講義ではその中から順番に約20名を教室の前部・中央席に座らせて「模擬授業」形式で講義を進めています。

第1回の講義は、オリエンテーションでした。テーマを「何のために社会科を学ぶのか?-楽しくなければ社会科ではない!」とし、模擬授業形式で解説をしました。

 

今回の講義は、昨年の講義を少し“改良”してみました。それが、添付している写真の「ビジュアル板書計画」です。

昨年度は、ホワイトボードに「板書」をしながら講義を進めていたのですが、白板の面積が狭く教室の後からは見えにくく、また説明しながら書くのは能率が悪く時間的なロスがありました。

そこで、今年度からは「板書計画」を,パワーポイントで大きく前面に映し、模擬授業の流れに沿いながら、映し出して行く方法をとりました。

(最初は、板書の上の資料・写真・文字の全てを消しておいて、少しずつめくって行くようにプログラミングしておく)

このようにして、「ビジュアル板書計画」と写真やグラフを結合させて、児童役の学生に意見を発表してもらいつつ授業を進めます。

 

「オリエンテーション」で話した内容は次のようなことです。

①小学生の得意教科データー(算数や理科は好きだが、社会科が嫌が多い=ベネッセの調査から)

②小学校の教員の得意教科データー(算数や国語は得意だが、社会科が苦手が多い=ベネッセの調査から)

最初にこの①と②を提示し、グラフから意味を読み取り、比較することから、「教師の得意・不得意が子どもの好き嫌いに反映している」ことをつかませました。

また、社会科を教えることを苦手としている教師の割合が多いことの訳を話し合いました。

③実物教材「墨塗り教科書」を提示し、なぜ・どんな部分を墨で塗りつぶしているのかを考え、「戦後教育の出発点」と「社会科」誕生の意義に気づかせました。

④戦後の指導要領の変遷を簡単にたどり、学習指導要領の改訂が常に「国家のための教育か」「国民・子どものための教育か」の“しのぎあい”の歴史であることに着目させ、

「教え子を再び戦場に送らない」という戦後民主教育の出発点に立って、教育と子どもを見ること、社会科教育を創造することの大切さを説きました。

班編制をしたり、座席の位置を確認したりの作業がありましたので、後期の講義の概要しか話せませんでしたが。

第2回目は「3年生の地域学習の進め方」がテーマです。

児童役の学生達に3年生になってもらい、大教室に出現した「和歌山大学教育学部附属わだにゃん小学校」の担任・間森誉司先生が実際に授業を進めながら解説していきます。

「社会科は暗記教科」と経験上、思っている学生がかなりいます。具体的な模擬授業を通して、社会科の楽しさや授業の工夫、地域教材の作り方を紹介し、

彼らの「固定概念」を打ち消し、転換したいと思っています。

 

間 森 誉 司 Mamori Takashi

和歌山大学教育学部講師(非常勤)

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