2019年2月20日水曜日

2・11「建国記念の日」不承認兵庫県民集会がDVDになりました

冨田講演に共感広がり、勇気百倍
各地で集会のDVDを見る会を!

 2月11日、「建国記念の日」不承認兵庫県民集会が神戸市勤労会館で開催され、65人が参加しました。今年は、若い世代の方々の姿も見えました。
 まず、山内英正さん(兵庫歴史教育者協議会会長)は、今年も各新聞社朝刊の社説を紹介しました。産経新聞の「なんという悠久の歴史を持った国に私たちは生きていることか(場内―爆笑)。驚くべき、また感謝すべきことと、改めて感嘆せずにはいられない(場内―マジか!と騒然)。/建国を記念するとは、わが国の成り立ちをしのび、国家として存続していることを国民がこぞって喜び祝うことであろう」そしてこの建国の物語は「国民を結びつける太い軸となるはずのものである」と紹介し、神武天皇の物語が国民の物語、民族の物語、悠久の歴史として描く、昨年の明治維新150年に続く、天皇生前譲位の年の天皇制キャンペーンを批判しました。
稲次寛さん(兵庫歴教協事務局長)は、高校生の憲法「改正」への意識は右傾化、保守化していると言われるけれど、そんなことはない。高校生は現状を変更することには反発している。憲法九条を変えてもいいかと聞くと、絶対アカンという。自衛隊も、日米安保も、9条の存在もひっくるめて現状維持を望んでいると特徴づけました。ただ、彼らは新聞を読まない、漫画さえ読まない。テレビは全然見ない。だから情報源はスマホだ。我々が情報をSNSで発信することの重要性を唱えました。
続いて、実践報告として、村井俊之さん(兵庫歴教協常任委員)が、昨年末、歴教協日中歴史教育交流委員として中国の南京第一中学校で行った授業について報告をしました。中国で授業を行うからには、兵庫・神戸と南京を結ぶ教材で授業をしたいと考え、南京にお墓があり、また神戸で最後の講演を行った孫文にまつわる授業計画を立て、「孫文による講演『大アジア主義』から読み取れることは何か」をテーマに、孫文という人物を通して、日中交流の意義を見つめ直すとともに、東アジアの平和を目指すような授業を展開したいと語りました。
 南京の生徒たちに、「この授業を現在に生かせることは何ですか」と発問をすると、生徒たちは「アジア諸国が、みんな仲良くして、何かの協力体制をつくりたい」「ヨーロッパは先進国が多い。アジアは先進国が少なく、発展途上国が多い。アジアが一緒になってますます大きな発展をつくりたい」「今、戦争の手段を使わないで、いろいろな協力をして、 ヨーロッパより発展したい」など様々な意見が出てきて、孫文による大アジア主義演説の内容を読み取り、現代社会で生かし、今後のアジアの在り方を考える素晴らしい時間になったのではないだろうか、と述べました。
記念講演は、冨田宏冶関西学院大学法学部教授が「市民と野党の共同と安倍改憲阻止の展望」と題して行いました。市民と野党の協力で、憲法9条の改悪を止めるということが最悪のピークを止めるということで、これから百数十日のたたかいで安倍改憲を阻止して、共闘の実現で野党が参議院選挙を勝利すれば、改憲の芽を崩すことができる、その後政権を取って戦争法、共謀罪、秘密保護法を廃止して、立憲主義、平和主義、民主主義をとりもどす見通しを強く、明るく訴えられました。
このわかりやすく、かつ展望が開けるような素晴らしい講演を、冨田先生の許可を得てDVDにしました。DVDには山内会長、稲次事務局長、村井常任委員の各挨拶、報告も入っています。是非みなさんに見ていただきたい。ご家族でも、ご近所でも、サークルでも……、多くのところで見る会を開いてください。是非、ご活用ください。
連絡先 e-mail:h_rekkyo2009@yahoo.co.jp





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