2012年3月17日土曜日

『清盛の時代』発刊される!

兵庫歴教協会員の高堀枝裕二さんの新著『清盛の時代』が発刊されました。
神戸新聞に紹介され、ジュンク堂書店や紀伊國屋書店で入手することが出来ます。

ご本人が内容を紹介します。

 この度、友月書房から『清盛の時代』を出版した、高堀枝裕二です。ちょうど大河ドラマに合ったというか、合わせたというか、構想は二年以上前からあったので嬉しい限りです。内容は、平清盛の一生を追ったものですが、オリジナルなものがあるので、その辺りを紹介します。
①清盛の生母について日・白河法皇の落胤というのは流布していて、大河もそれを踏襲していますが、母については諸説あり、祇園の女御の妹というのが有力でした。私は清盛が生まれた時、祇園の女御は四十台ではなかったかと思います。それはその23年前に女御は夫と引き離されて法皇のものにされたからでした。そしてその四十台の妹とすると、法皇はやはり若い女性が好きだったわけですから、ずいぶんと「年の離れた妹」(金田たつえか!?)ということになります。それで私はその女性を祇園の女御の妹と仮定しました。夫と引き離されただけでなく、実の娘に手をつけられて女御は怒り、それで平忠盛の妻となって、清盛を産んだということになります。
②清盛は源氏だった!?・‥祇園の女御の夫は、源惟清(これきよ)という頼朝らの先祖でもある源頼信の子孫でもありました。そうすると清盛も源氏の子孫ということになります!まあ、あの八幡太郎義家の母も平氏でしたから、混在していてもおかしくはないのですが……。
③俊寛は残されたのではなかった?……よく、喜界が島から俊寛だけ残されて意地悪されたかのように能や歌舞伎でもありますが、実は流されてまもなく亡くなったのではないか。しかし『平家物語』の作者は、それでは面白くないので、独り残されて、悲哀を誘ったのではないか?という見解です。
 その他、いろいろと新説も織り込んでいますので、ぜひお読み下さいね!



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