2012年5月19日(土),授業研究所(主催・清風堂書店、代表・秋葉英則大阪教育大名誉教授)の第19期教育講座が大阪市内の「エルおおさか」で開かれました。
講座は、国語から音楽まで13講座あり、参加者はその中から1時限から4時限まで4つを選んで受講できることになっています。私は、当日は4時限・社会科「授業がうまくなる簡単なテクニック」と題して、1時間40分間講義をしました。
前日までは、「今年は出足が悪く、参加者が少なくて20名弱程度です・・・・。」と担当者から聞かされていました。
ところが、会場に着いてみるとびっくり!―どの講座も,人があふれているではないですか!
「当日申し込みが多くて,急遽レジメを増し刷りしているところ。嬉しい悲鳴を上げています。」とは先程の担当者のことば。
社会科の講座も、例外でなく40名近い参加者に増えていました。
そこで、何時ものように座席は、ペアになり座っていただき、「40人学級の模擬授業」として参加形式で講義を進めました。
今回の講義の話しのポイントは,次の5点にしました。
①「切り口」の役割と大切さを学ぶ。
②「発問」の大切さを学ぶ。発問で変わる子どもの意欲
③「実物資料」の活かし方と効果を学ぶ。
④「書き言葉から話し言葉への転換」で子どもの発表力を高める。
⑤板書を活かした指導細案の作り方と研究授業“必成功法”について
少し盛りだくさんでしたが、パワーポイントとワークシートを活用しながら講義をしました。
「みなさん、今日は3年生になって答えてください。もし違っても3年生の自分が話したこと―と考えて何でも話しましょう。」
とお願いしました。
そして、資料や写真などを提示しつつ、受講者の発言を取り上げたり、実際に子どもになって、前に立ち作業をしてもらいました。
全員参加型の講義でしたが、高い参加費(4時限で5,000円)を払って参加している現職や学生さんだけあって、真剣そのもの。
だれ1人眠る人もなく、あっと言う間の100分間でした。
最近は、現場が多忙でなかなか時間がとれず、このような講座も事前申し込みがしたくても思い切れない人が多いようです。
でも、ぎりぎりになって「行ってみよう、参加してみよう.」と考え誘い合って参加された方が多いようでした。
大変な情勢の中で、良い授業をしたい、楽しい分かる授業をしたい、授業技術を上げたい・・・このような願いが熱く伝わってくる講座でした。
講義が終わってからも、質問にきたり,紹介した資料をデジカメに収めたりする方も多く、充実感のある教育講座でした。
間 森 誉 司 Mamori Takashi
和歌山大学教育学部講師(非常勤)
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