2012年5月27日日曜日

和歌山大学教育学部「小学校・社会」講義の報告

和歌山大学教育学部「小学校・社会」講義の報告
2012年5月22日は、第7回「小学校・社会」の講義でした。
テーマは「中学年の社会科学習―地域学習でゲストティーチャーをどう活かすか」にしました。今回の「実物資料」は、コンビニ・ローソンの“制服”です。学生が揃うまでの間、私がこの制服を着て教室で待っていました。
「どこでゲットしたんですか?」「借りてきたんですか?」「今日はコンビニの学習ですか?」など声をかけながら席に着いていきました。この制服1枚で,教室は「コンビニ・ローソン」という“異空間”に変わっています。
このコンビニ制服は、インタビューの練習で使うために、知り合いの店長から借りてきました。他には、実物教材として「あまなつ」「南高梅ぼし」「造花のチューリップ」「米袋」を準備しました。
そして、これらの品物を使い、12の班に「それぞれの生産農家や店長」にインタビューをどのようにしたらよいかを考え、まとめて「役割演技」として発表させました。
そのインタビュー方法として取り入れたのが、「インタビューの3用語」=「①きっかけ」「②ご苦労」「③今後の抱負」でした。
この3用語を使って、学生達はインタビューの質問とそれぞれの職業の人々からの回答を考え、3分以内で報告しました。
米作り農家では「後継者問題の悩み」を織り込み、コンビニでは「店の前で若者がたむろし,ごみをするので困る」など、実感がこもったやりとりもあり、教室は爆笑の渦に包まれていました。
このような「実技」を取り入れながら、ゲストティーチャーとして地域の人々の協力により進める「地域学習」の方法を話しました。
「インタビュー3用語」については、間森誉司著「小学校社会科地域学習指導ハンドブック」1415ページに詳しいので、参照いただきたい。
司 和歌山大学教育学部講師


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