2012年5月4日金曜日

『育鵬社版教科書をどう読むか』発刊

高文研から『育鵬社版教科書をどう読むか』が発刊された。
兵庫歴教協からも執筆者に加わり、完成させた。歴史教育者協議会前委員長の石山久男さんは、法学館憲法研究所のホームページで次のようにコメントしている。
 購入希望者は、事務局まで連絡をいただきたい。



 育鵬社版教科書の採択に反対する活動を展開してきた「子どもと教科書全国ネット21」は、育鵬社版教科書の採択が増えたことに対応し、採択された地域の教員が育鵬社版を批判的に扱うための参考にしてもらうと同時に、採択された地域はもちろん採択されなかった地域でも、3年後の採択にむけて保護者、住民に育鵬社版の問題点について理解を深めてもらうための学習資料として、このほど『育鵬社版教科書をどう読むか』(高文研、1890円)を発行した。歴史研究者や法律家、中学高校の教員などが分担執筆したが、市民も編集委員に加わり、一般市民にも読みやすく、わかりやすい内容に仕上げるよう力をそそいだ。手軽な1冊の本にまとめるため、歴史33、公民34の重要なテーマにしぼり、それぞれ2ページ見開きにしたので、どこでも興味のあるところから読みはじめることができる。
 教育再生機構は3年後の次の採択では10万部の採択をめざしている。憲法「改正」の動きや「維新の会」の動きが活発化している状況をみると、民主主義も平和も掘り崩してしまうような教科書の採択がもっと増える可能性がある。『育鵬社版教科書をどう読むか』をぜひ多くの方々に読んでいただくとともに、市民、教員などのグループやさまざまな会で読み合わせてみるなど、多様な形で活用されることを願っている。(石山久男さんのコメント)

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