兵庫歴教協会員の久保富三夫さんが新著を上梓されました。私も取材に応じて中学校教師の一日に紹介されています。学文社から発刊されています。興味のある方は、ご覧ください。 私は、「保護者との関係」のところで、久保さんの高校勤務時代の実践が紹介されていて、さすがに現場をふんだ研究者だと思いました。その内容は、久保さんが学年主任の時に、高校でありながら8クラスの担任に全生徒の家庭訪問を1学期中に行い、保護者との関係づくりに役立ったということです。高校で全生徒の家庭訪問を実行することは並大抵ではなかったことでしょう。 もう一つは教師の同僚性の部分です。 教務主任や生徒指導部長などのリーダーに恵まれなかった場合、学級担任は極限まで追い詰められることがある。同僚性を学校全体に行き渡らせるのは、校長・教頭など管理職の重要な仕事であると書かれている。ここまではフツーですが、その後ろにこう書かれています。 「それはまた、教職員組合の分会の役割でもある」と校長・教頭の役割と並列して書かれていることもこの論文の特徴だなと思いました。 教師教育テキストシリーズ 2 教職論
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教育職員免許法の「教職の意義等」に関する科目のテキスト。
第1章と第2章では、これからの「教師」を構造的にとらえる視点と方法について扱う。続く第3章では、教育現場で働く「教師」以外の人々との関係から、4章は諸外国の教師たちとの対比から、5章では労働力市場全般との関係から、これからの日本で学校の教師になることの意義や課題を取り上げる。
6章~8章では主に、日本の学校で教師として仕事をしていく実際のありようを記述。
更に、教師教育が「大学」という場で行われていることの意義を確認したうえで、教師として行う実践や入職後のキャリア形成といった課題のとらえ方にも言及する。
第6章 学校教師という仕事
1 教師の一日
2 教科指導
3 教科外指導と学校運営
4 新たな教師像-teacherからfacilitator/coordinatorへ
5 教師集団と保護者
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